2019年8月現在、自分の中の物欲はほぼありません。
2018年の夏ころから物欲が失せ始め、本当に自分が欲しいもの・必要なものだけを揃え、
シンプルなある程度余裕のある空間で生活していきたいと思うようになりました。
それ以降「断捨離」に興味を持ち始め、少しずつ実行しています。
ミニマリストを目指すつもりはないのですが、普通の感覚よりは物への執着はないかなと思います。
今回紹介する本も断捨離本です。
実行していると断捨離にブレーキがかかるときが出てきます。
「捨てる」ということにエネルギーを使いすぎて、よく考えたら捨てれるものも捨てれない状況になっている状態です。
最近そのブレーキ期間も解消され、また捨てる意欲がわいてきたので、
起爆剤にと思い断捨離本を読みました。
今回はそのレビューです。
物への執着と一緒に過ごしてきた15年間
レビューに行く前に今の自分の心境に至るまでの経緯を書きたいと思います。
少々お付き合いください。
僕は2004年から一人暮らしを始め、片っ端から欲しいものを買いあさり、
借金やローンも活用できるだけ活用し過ごしてきました。
当時は物欲の塊でしたし、自分の欲しいものに囲まれて生活することが自分が幸せでいることの条件の一つだと思って生きてきました。
しかし今は全くそんなことはありません。
情報やデータはどんどん取り入れたいですが、「物」に関しては解放されたい気持ちの方が強いです。
こういう気持ちの変化には、数年前患ったうつ病の経験がきっかけになっているのかなと思います。
2016年の3月頃から身体に異変を感じ始め、夏ころに完全悪化。
(↑振り返れば、この時すでにうつ病)
10月頃から精神科に通い始め、うつ病と言い渡され、
2017年の2月でその時勤めていた会社を退職しました。
症状が悪化した2016年の夏以降は、
自分が死なないためにストレスを強制的に解消させる必要がありました。
その手段が「お金を消費すること」「所有物で自分を満たす」ことでした。
移動はすべてタクシー(というかタクシーでないと移動できない精神状況) | 食事はすべて外食 | 衝動買い(ネットショッピング) |
当時手取り16万そこそこの状況でしたが、
自分を生かすために銀行でフリーローンを組み、
楽天でリボ払いをしまくり(上限枠ギリギリまで使ってましたね)、
クレジットカード3社間でキャッシングでを活用しローン返済を回しまくるという、今考えるとぞっとする経験をしていました。
当時の借金総額は500万位いってたんじゃないですかね。
幸いなことに今はメンタルも完全に回復し、冒頭で述べたメンタルで生活できているおかげで、
お金や物としっかり向き合いながら生きれています。
ローン返済を早く終わらせたいという強い気持ちから、物への執着が消えたというのもあると思います。(どうしても欲しいものや行きたいイベントには、今でもお金は惜しみません)
うつ病の時期はとてもつらい経験でしたが、今後長い人生を過ごすことを考えれば、
根底から考えを変えることができたので、今となってはいい経験かなと思います。
だいぶ「授業料」は高いですが…笑
2019年末時点でのローン残債は300万まで減ります。
今の計画では2021年中に完済します。(目標はもっと早めること)
ちなみにですが、完済後にローン返済額分を貯蓄に回せば40歳になる頃に1,000万貯まります。
今は資産に乏しい33歳ですが、このご時世40歳で貯蓄1,000万ある人ってなかなかいないのではないでしょうか?
調べてみたところ、あるデータでは、
30・40代で「貯金ゼロ」の人は23.1%、貯蓄額100万円以下は6割
(2019年3月時点、SMBCコンシューマーファイナンス調べ)
だそうで。
下剋上万歳。
話が少しずれましたが、上記資金繰り目標も断捨離の大きなモチベーションになっています。
物が減る→ 住む部屋の広さが必要なくなる→ 家賃削減→ 固定費削減ですからね。
今回読んだ本は物を捨てること以外にも、自分の行動内容や人間関係の断捨離にも気づかせてくれる一冊でした。
それではレビュー書いていきます。
捨てることは心の折り合いをつけること
著者も最初はたくさんの物に囲まれて生きてきたそうです。
しかし多くの経験を経て、本当に多くの物を断捨離してこられました。
物を買うことで今よりもっと幸せになれるという幻想を抱いていたと書いてあります。
しかし幻想ということに気づいた後の心境は、
捨てれば捨てるほど、暮らしは楽になり、私の気分は軽くなりました。
と、大きく心境が変わってらっしゃることがわかるかと思います。
このことは物を捨てることがメンタルと大きく関係があるということの証明になりますね。
実際物を捨てようとすると、以下のような言い訳が邪魔をします。
いつか使うかもしれない… | 人からもらったものだから… | 思い出の品だから… 買ったとき高かったから… |
これらの理由は著者曰く、物が捨てられない言い訳BEST4らしいのですが、
この気持ちに折り合いをつけて初めて断捨離が継続的に成功するんだということですね。
文字通り納得です。
上記言い訳に向き合ってみる
いつか使うかもしれない…
過去一年間使わなかったものは、今後もまず使わない。
人からもらったものだから…
人からもらったもの=使わなければいけないということではない。
人からもらった物=自分がそれを使ってみる機会をもらったということ。
それを捨てることが失礼に当たるということではない。
機会を与えてもらったことに心から感謝して、必要なら使い、いらないものは捨てる。
そもそも不必要なのに無理して保存しておく方が、よっぽど失礼のような気もする。
思い出の品だから…
思い出は物に宿るのではない。
あなたの心に宿るのだ。
買ったとき高かったから…
高価なものを利用せず置いておくことの方が何倍ももったいない。
またそのものが大きなものである場合、場所を塞いで邪魔→ そのスペース分の土地台の固定費損
小さなものでも、それを毎回目にするたびに自分を責める原因になる →罪悪感や後悔のもとになる
野望ガラクタと向き合う
気持ちの折り合いをつける時にもう一つ大事なことがあります。
それは「野望ガラクタ」です。
自分が将来なりたい・やりたいと思って購入したけど、結局手つかずで置いてあるものを、
著者は野望ガラクタと呼んでいます。
これもなかなか捨てられない気持ちはよくわかります。
野望ガラクタを捨てることは自分の野望や希望を捨てることになるからです。
だからガラクタだと気づかないし、認識しようとしない。
しかし著者はこう言っています。
何かを捨てたいと思うときは、「もうこれは必要ない」と答えが自分の中で半分出ていること
自分の気持ちの奥底の部分と向き合って、本当に必要なものなのかどうかを見極めることが大事ですね!
自分の所有物の中でほんとうに必要なものは2割だけ
著者は私たちの所持品の中にもパレートの法則が働いていることを書いています。
ざっくりいうと、全体の8割を生み出しているのは残りの2割というやつですね。
経済の流れや企業の組織図なんかでよく使われます。
今回の例でいうならば、全所有物のうち自分の生活でなくては困るものは2割だけ。
ということです。
衣類で例えるなら、いつも着ている服は全体の2割の使いまわしだったりしませんか?
僕はがっつり当てはまってたんで、現在衣服の断捨離を計画中です。
本を読んで実行したこと
以下捨てたもの、これから捨てる物、リサイクルショップに渡すものです。
- ロングブーツ
- 入浴剤
- リモコンケース
- 過去の会社の書類等
- ごっつい革ジャン
- キャリーケース
- ぶら下がり健康器
- 大きめのプロテインシェーカー
- 身体にいまいち合わなかったサプリ
これだけでも結構な質量です。
捨てれるものをどんどん探し、がっつり捨てていこうと思います。
実際にどう行動していくかは、詳しく本に書いてあります。
ここを書きだすと記事が終わらなくなるので、興味がある人は買って読んでみてください。
コメント